大学入学共通テストにプログラミングなどの情報科目を導入へ
大学入試センター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」に、プログラミングなどの情報科目を導入する方針が発表されました。
大学入試で国語・数学・英語のような基礎的な科目として情報科目を追加し、文系・理系を問わず学習を促して大学入試に追加する予定です。
高校ではすでに2022年度に、共通必履修科目にプログラミングを含む情報Iを新設する、次期学習指導要領が実施されことが決定しており、2022年度入学者の大学入学共通テストを目安に導入を進めます。
「大学入学共通テスト」抑えるべき3ポイント
国語と数学の一部で記述式を導入
「記述式」を導入します
センター試験では、解答を選択肢から一つ選びマークシートに記入する方式ですが、新テストでは国語(国語総合の範囲。古文・漢文を除く)と数学(数学Ⅰの範囲)の問題の一部に記述式で解答する問題が導入される予定です。
国語は、大問1問(小問3問)が記述式となる予定です。
記述する字数は最大で80~120文字程度の範囲で設定されます。
マーク式の試験とあわせて実施し、試験時間は80分から100分になる予定です。
数学の記述式問題は小問3問ほどで、マーク式問題と同じ大問の中で出題され、式や考え方を書くことが求められます。
試験時間は60分から70分になる予定です。
マーク式でも新傾向の出題
マーク式で答える問題を見直します。
2017年度に実施された新テストの試行調査で(プレテスト)は、各教科で新傾向の問題が出ました。
いくつかの資料をあわせて分析して答えを書く問題が特出されます。
授業で発表をし、日常生活で学んだ知識を使うといったシーンが多いです。
2021年1月の試験の出題がこうした新傾向の問題ばかりになることは限らず、新傾向の問題や凝った問題ばかりが出題されるとは限りませんので要注意です。
英語4技能を民間試験で測定
英語の4技能を測るために民間の資格・検定試験を利用します。
4技能とは、「読む」「聞く」「話す」「書く」。
大学入試センター試験の英語で、直接能力を測っているのは「読む」「聞く」の2技能をいいます。
「話す」「書く」の2技能も正しいアクセントを選ぶ、語句を並び替える問題ですが、これらの力を直接測るために、「英検」や「GTEC」といった民間試験を入試に活用する仕組みがつくられます。
高校3年生の4~12月の間に受験生は「英語4技能」を測る民間試験は入試に使えるのは2度までと決まっていて、民間試験の結果を大学入試センターがまとめて、大学入学共通テストの成績とあわせて各大学に提出すると想定されています。
2020~2023年度は、大学入学共通テストの英語の試験が続くことも決まっています。
国公立大学の多くは共通テストの英語と民間試験の両方を出題する方針です。