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成績を右肩上がりにしたい!プラトー現象停滞期間を乗り越えるコツ!



頑張って勉強していると成績が上がってさらにやる気が出てくる一方で、時々「あれ?なんかスランプかな?」と感じることはありませんか?


実はこれは人間の脳に起こる特有の現象のことで、プラトー現象(学習高原)というものなのです。


プラトーとは学習成長過程で一時的に停滞することを指します。


これはスランプのように落ちるのとは違って成績や結果が下がってはいません。


学習の成長が止まってしまったのではなく
中間地点に辿りついたと考えましょう。


ここではそのプラトー現象期間の乗り越え方について解説します。



プラトー現象とは


プラトー現象


記憶や学習にはリズムがあり、このプラトー現象という停滞期をスランプとか挫折などとマイナスにとらえると、勉強効率の悪循環の始まりとなってしまいます。


プラトー現象(学習高原)期間とは、脳が覚えた知識をうまく活かせるように脳内で知識のデフラグ(整理整頓)し、記憶が定着する期間のことです。


この期間は本来、人間の脳が知識を活かせるようにする大切な期間なのですが、本人にとっては勉強の落ち込んだ時期と勘違いしてしまうも無理はありません。


学習曲線



学習曲線を縦軸を成績、横軸勉強量をグラフにした「学習曲線」の形が高原や台地のように見えるのでプラトー現象と呼ばれます。


希望する伸び方は横軸の勉強量が積み重なっていくに連れて、それに比例して成績が真っ直ぐに上がっていく点線になることですよね。


でも実際はそんなきれいなグラフにならずに、プラトー現象期間や、場合によっては成績が落ち込むスランプ期間さえありうるのです。


プラトー現象は成績が落ちることではなく誰にでも起こる現象ですが、頑張っても学習効果が感じられず、停滞への不安や焦りが大きく膨らむ厄介な期間と言えます。



プラトー現象を知らないと損をする




何度も勉強につまずき、挫折する人はこのプラトーの状態になると、いつまで続くかわからない不安から、この状態がずっと続く気がして、心が折れて途中でやめてしまうのです。


中にはプラトー現象期間というものを知らないと伸び悩みに焦り、いつもの勉強量を極端に増やしてしまったり、レベルのさらに高い勉強に取り組もうと悪循環を招いてしまう人もいます。


いかがですか?


大なり小なりこういう心当たりはありませんか?


本来なら勉強量に比例して成績も同じように右肩上がりにグングン伸ばしたいのに、模試や過去問の点数が想像していた程は伸びていない、という時もあるでしょう。


そこでやる気を失い、勉強がおろそかになってしまう人が出てきてしまいます。


また、真面目な人に限って焦りを感じて、今までの勉強方法ではまだまだ足りず勉強量を増やさないといけない!と思って到底できない量をこなそうと誤解を生じてしまうのです。



脳科学的解説


プラトー



停滞への焦りや不安が大きくなると、感情の形成に関与する脳の扁桃体が過度に刺激され、思考を担う前頭前野も悪影響を受け、問題を解けないといった事態に陥ってしまうことがあります。


また、勉強の意欲をつかさどっている側坐核という部分にも悪影響を与え、いわゆる燃え尽き症候群、無気力症候群といった状況に陥るのです。



プラトー現象期間にやってはいけないタブー


プラトー



復習せずどんどん先の範囲へ進んでしまう


限られた貴重な時間内でどんどん先へと新しいことを勉強したいがために復習は後回しになっている人は要注意!


これは時間が経つとすぐに勉強の内容を忘れてしまう人の典型的な悪い勉強の仕方です。


知り得た情報は最初に短期記憶として脳に保管され、脳の海馬によって超重要と判断された情報だけが、長期記憶として定着します。


しかし、勉強で得る情報はなかなか超重要と判断し難いものもあります。


そこで、勉強の内容を海馬に重要だぞ!と教え込む必要があり、「復習」によって何度も同じ情報を繰り返し脳に送ることで重要だと覚え込ませるのです。


海馬はおよそ1カ月くらいかけて情報を整理するとされています。


つまり、3〜4回くらい復習すると覚えるというのは最初に覚えた次の日、10日後、20日後、30日後というペースだと効率よく頭に入ると言えるでしょう。


復習って実は想像以上に重要なことなのです。



教材や参考書をコロコロ変えてしまう


復習の効果は、同じ情報を脳に繰り返し送ることで効果が出始めるため、問題集や参考書を「ただなんとなく飽きてきた」という理由だけで途中で変えるのはおすすめできません。


もちろん自分にとって易しすぎる、難しすぎると途中で気が付いて、レベルを変えるというのは話は別ですが、ベルが合っていて良い問題集や参考書であれば、同じ教材を繰り返し学習するというのはとても大事なことなのです。



同じ内容でも教材が変わると、脳はまた最初から理解し直さなくてはならなくなります。


勉強時間は限られているからこそ、どんどん理解が曖昧のまま先へ進むより、きちんと学力を上げるのに合った復習を大事にするほうが、勉強内容を確実にものにできます。



プラトー現象期間をうまく乗り越えるポイント


プラトー



■むやみに教材や勉強法を変えない


■やたらと勉強量を増やさない


■必ず1回以上は復習をする


■1ヶ月はプラトー現象期間だと自分に言い聞かせる



勉強の結果はすぐに現れて欲しいものですが、レベルの高い勉強であればあるほどプラトー現象はまず間違いなく起きます。


焦りは禁物で、復習しているうちに覚えたことが記憶に残っていると思うことで安心感を得て、自信を取り戻しましょう


既習の範囲がしっかりマスターできていれば必ず成績はまた上がり始めます。


勉強方法を間違えるとかえって勉強効率が落ちてしまい取り返しがつかなくなりますから、焦らずに着実に勉強をこなしてください。